自然薯堀りに出かけよう!!秋の里山は 美味しい自然の恵みがいっぱい♪ 美味しい体験 ワクワクヽ(^o^)丿 なのじゃ その中でも、自然薯堀はもっとも体力を要する。 自然仙人に言わせれば、 「自然薯堀はスポーツである。」 それほどに体力が必要なのじゃ。 しかも根気も必要。 心してかかるように。 |
では、具体的な掘り方について書くとしようかの。 |
目印は葉じゃ!、 10月になると黄金色になるので判りやすいぞ。 少し経験をつめば車で走りながらでも横目で自然薯の葉を発見できる。 じゃがな、 危ないから運転中はよそ見をしていかんぞ! |
蔓には「むかご」と呼ばれるものが着いておるが、 これは自然薯が繁殖のために 作る種みたいなもので、小さな丸〜楕円形のいわば自然薯の子供なのじゃ。 味は自然薯と変わらず美味しいので見つけたらぜひ集めて食べてみるとよい。 「むかご」の食べ方&写真 |
|
写真のものはまだ青々としておるが・・・ 形をしっかり見ておくように!! ←ポイント1 葉を見つけたら蔓の太さを確認して根元までたどっていくのじゃが、途中いろいろな植物の蔓が絡み合っていることも多い。 自然薯の蔓は比較的硬くそして表面は滑らかじゃ。←ポイント2 蔓に細かい毛が生えているものは違う植物の蔓じゃから 間違えないで根元までたどるのじゃぞ! 丹波笹山の「ヤマノイモ」や伊勢の「伊勢イモ」も同じような 仲間じゃが、葉の形が少し異なる。 |
||
まずは小さいものを掘ってみよう。 蔓の長さが2〜3m、根元の茎の太さが2mmもあれば、20cm以上の自然薯が掘れる筈だ。 ただし、土が固い場所や、小石の多く混ざった場所の自然薯はあきらめたほうがいい。←ポイント3 掘りにくいだけではなく、自然薯がいびつな形で食べにくいからじゃ。 また、蔓はできるだけ切らないようにしておくことをお勧めする。 |
||
蔓の下を掘るのじゃが、 真下ではなく、5cmほど離れたところから垂直に掘る。←ポイント4 これは、自然薯をスコップ等で傷つけないようにするためなのじゃ。 上の写真は蔓が4本も密集して生えているところで、 一つの穴だけで4本の自然薯が掘れる。(うち一本は小さかったので埋め直しておいた。) 手前の部分を掘り始めたところじゃ。 蔓の太いものから順番に数字をつけてある。 写真をクリックすると別ウインドウで少し大きな写真が見られるぞ。 |
||
少し掘ったら、 自然薯の方向に向かって、注意深く土を崩す。 すると蔓の下2〜3cmほどでヒゲが出てくる。←ポイント5 分かるかのう? → |
ヒゲが自然薯の特徴なので、 10cmも掘ってもひげが出てこなければ 違う蔓を掘っていると言うことじゃぞ (>_<) 他を探そう。 |
|
ヒゲが確認できれば、後は体力の限りひたすら掘る。 掘っては自然薯方向に土を崩し、自然薯があることを確認してまた掘る。 掘っては崩し、掘っては崩す。 この作業をひたすら繰り返す。 徐々に現れてくる自然薯にワクワク感と 「途中で折ってしまうものか」 という闘志がメラメラ湧き上がってくる瞬間じゃ! |
||
お気づきなった方もいるかもしれないが、 斜面に生えている自然薯はとても掘りやすい。 掘りあげる土の量も少ないし、より浅い穴で大きな「自然薯」が掘れるからなのじゃ。 仙人の活動地域である近畿から中部にかけては黄土色の山土の場所がベストじゃ。 これは、地域によっても異なるし、経験がものをいう部分なので最初は掘ってみるしかない。 |
||
さあ〜て、堀る作業も大詰めを迎え、自然薯の下の端を探り当てる訳じゃが・・・ これがなかなか難しい。 もう終わりだと思って自然薯を引っ張るとポキッと音がしてまだ下に残る部分から折れたりしたらがっかりする。 まあその辺のところは経験を積むしかない。 うまくいくとこんな感じに自然薯が掘れる。 → → → |
||
さて仕上げじゃ 掘った自然薯を穴から引き上げるにはどこかで折らなきゃいかんが、 仙人は「ヒゲ」の下20cmほどのところで折ってくる。 → → → 「ヒゲ」の付近を残しておきその辺まで埋め戻す。 こうしておくと来年また自然薯がそこから成長して数年後には立派な自然薯が掘れる。 |
来年のためだけでは無い。 実は蔓に近い芋の部分は灰汁が多いようなのじゃ 摩り下ろしても灰汁が多いと すぐに褐色に変色して見るからに旨そうではないのじゃ 埋め戻した穴に成長した自然薯は掘りやすいから、ぜひ「ヒゲ」の付近を残すことをやってほしい。 また、蔓を切らないようにして埋め戻すことで、自然薯の成長を助けることができるのじゃ。 |
|
掘った穴は必ず埋めること。 これが重要。 人の掘った穴に落ちるなんて楽しくないし危険だからという意味でのマナーでもあるが、 いつまでも美味しい自然薯に素敵なフィールドで巡り合うためにぜひとも実行するのじゃ。 |
||
さて、自然薯堀の装備だが、長袖、長ズボンは基本。 皮の手袋も必需品じゃ。 土を手で掻き出したりと、軍手より土の進入が少なく丈夫な皮手袋が良い。 寸分の隙もない??仙人の自然薯堀り姿→ → → 虫除けスプレーも忘れてはならんアイテムじゃぞ。 汗で流れるから現場にも持っていくのがGoodじゃ! |
また最近では、スズメバチの被害もよく耳にするが、 スズメバチは黒いものに向かって攻撃する修正があるので 白っぽい服装をすることでスズメバチによる被害を最小限にすることができるのじゃ。 仙人は中学生の時に父親と山に入り、愚かにも黒い服を着ていた私一人だけスズメバチにさされてひどい目にあったことがあるのじゃ。 |
|
そして、ショベルやスコップ。 最初はショベルやスコップで良いと思うが、慣れてくると、使いやすい道具がほしくなるのもじゃ。 ← ← ←仙人はこんな道具を使っておる。 右は 金象印 HS穴掘り これは 穴を広げずに掘り下げるのに非常に便利なのじゃ、掘る時間は半減するぞ! ただし重たいのが難点。 左は「芋掘り」造園用の根切りにも使われる。 使い穴を掘り下げたり、自然薯の周りの土を崩したり、 固めの土や石をどけたり、邪魔な木の根を切ったりと自然薯堀の優れものじゃ。 |
||
達人たちの道具はこんな感じじゃ → → → ご近所のホームセンターでも手に入るかもしれんが。 一応、写真に購入可能なリンクを張ってある。 |
金象印 山芋掘り円ピ |
金象印 HS穴掘り |
さあ、準備が出来たらフィールドにでかけるのじゃ。\(^o^)/ なにわともあれ、まず目印の自然薯の葉を見つけたら掘ってみることじゃな。 最初は小さい(蔓の細いもので)自然薯の確認を兼ねて練習じゃ 慣れたら、大きな自然薯に挑戦してくだされ。 自然薯の大きさの目安は、蔓の太さ。 地面から出ている部分の太さでだいたいの長さを推測できるのじゃ。 直径5mmを超えるようなものであれば 長さ1mクラスの自然薯に出会える、ワクワクするのう 余談じゃが 葉が十分に黄色くなったものを掘るほうがベストだが、 自然薯堀りファンは秋がやってくるのをてぐすね引いて待っているので そんな流暢なことを言っていると、先を越されるかもしれんぞ。 思い立ったが吉日じゃ ほれ、フィールドに行ってみなされ 自然薯ファンがいれば必ず、掘った跡があるはずじゃ。 もうひとつ 自然薯堀の達人は秋に目印をつけておいて、冬に掘るそうだ。 仙人はまだ経験が無いが、蚊もいないし、暑くないのできっと快適な自然薯堀が出来るのであろう。 では 皆さんも 自然薯堀りにトライしてみてくだされ。 楽し〜いくて 美味し〜くて しんどいのじゃ(笑) |